各科紹介
小児整形外科 診療の案内はこちら 前へ戻る

小児整形外科からのお願い
 医者は病気を治せません。病気は子供の発育の力でなおります。
 小児の病気は、家族(ご両親)と医者の協力がなければ治すことはできません。
 私たちも頑張りますが、子供さんを育てているご家族のご協力を求めています。
家族

1.主な担当疾患
  先天性股関節脱臼、筋性斜頚、先天性内反足、内転足、O脚、X脚、多指症、合指、ペルテス病、単純性股関節炎、大腿骨頭すべり症、骨腫瘍、骨痙性不全症などの骨系統疾患、いわゆる成長痛、内旋歩行(内股歩き)、小児骨折、脳性麻痺、脊椎側弯症など
2.外来
看護師  外来は月曜日から金曜日の午前中(8時半〜11時半まで受付)です。高志学園の医師と連携して診察・治療を行っています。

担当者:野村忠雄、峰松康治、森下公俊
3.手術日
医師
   毎週火曜日の午後が小児整形外科の手術日となっています。



4.各種疾患について豆知識
先天性股関節脱臼
 最近は発生率が減っていますが、そのため関心も薄くなり、見逃され、1歳過ぎてから跛行(びっこ)などで発見されることがあり、注意が必要です。エコー(超音波)診断を行っており、極力レントゲン被爆を少なくする努力をしています。診断された場合にはリーメンビューゲル(一種のバンド)を赤ちゃんにつけることで自然に脱臼が整復されます。これを正しくつけることが大事です。正しいつけ方を医師が説明しますから、従ってください。大体9割の子供が整復されますが、うまくいかない場合には入院の上、牽引治療(オーバーヘッド牽引法)を行います。これで整復される子供は約6割です。どうしても整復できない場合には、手術で整復しなければなりません。
女子。右先天性股関節脱臼。4ヶ月時(左写真)リーメンビューゲルで治療。11歳時(右写真)、症状なし。

先天性内反足
 生まれつき足が内側に向いている変形で、最も治療が難しい疾患の1つです。新生児期より乳児期にかけて根気よく、愛護的に、ギプスで矯正を行います。ギプス矯正を行うのですが、途中にアキレス腱の皮下切腱術を行うことがあります。アキレス腱を切っても3週間でつながりますので機能低下は起きません。また、変形が強い場合は、矯正手術が行われますが、ここ5年間は矯正手術をしなくても良いケースがほとんどです。きちんと歩けるように治しましょう。
両内反足。男子。生後8日からギプス矯正開始(左)。1歳9ヶ月時(右)、普通に歩いています。

ペルテス病
 大腿骨の付け根の大腿骨骨頭が壊死になる子供の病気です。ペルテスという人が発見したのでこの名前がついています。3歳から10歳までに発症することが多く、男子に多い病気です。治るまで何年も治療が必要となります。壊死が狭い範囲の場合には装具で、広い場合には手術で治療します。外来通院で治療する場合がありますが、多くは当院に隣接する高志学園に入園してもらい、併設する学校に通いながら治療を行います。

右ペルテス病。4歳時(左写真)に装具で治療。6年後(右写真)の治った状態です。

側弯症
 背骨が曲がってくる病気です。思春期の女子に多く発生します。軽い場合は側弯体操をしてもらいますが、悪化するようなら装具(体幹装具)で治療します。現在、当院ではボストン装具でよい結果が得られています。

筋性斜頚
 生後1週間から3週間で顔が一方しか向けないことで発見されることが多く、首の前にある胸鎖乳突筋のなかにグリグリ(肉芽組織の塊)ができるために起きます。95%は自然に治りますので、マッサージなどはしてはいけません。その他、いろいろな注意を守って赤ちゃんを育ててください。また、専門医が「治りました」と言うまで定期的に診察を受けるようにしましょう。1歳半になっても治らない場合には、簡単な手術で治ります。